『何時か見た風景』と『民主党の諸君へ』の二題
『何時か見た風景』
昨日(23日)の深夜、録画しておいたニュースを観ていて驚いた。(テレビを生で見ることは滅多にない)
「報道ステーション」で長崎県知事選挙に関する映像を色々と流していた。
その中で印象深かったのは民主党の石井一氏による長崎県の何処かのホールでの応援演説
「もし長崎県の知事に自公が支援する候補がなるようなら、長崎県を干すことがあるかも知れない」みたいなニュアンスの発言をしていたからだ。私には殆ど「恫喝」に聞こえた。
まぁ、「中村法道候補優勢」と伝えられ「参議院選挙への影響」を考えて必死だったのだとは思うが
それじゃあ、現野党が与党だった頃と同じ発想じゃないの?って感じてしまった。
「故きを温めて」みると、「大阪黒田」「京都蜷川」「東京美濃部」「北海道横路」「福島佐藤」「長野田中」など、「中央政府」の方針に逆らう知事を頂く都道府県は悉く干され続け、財政赤字が膨らみ、石持て追われるが如く去って行った。中には「魔女裁判」にかけられている者さえいる。確かに、左翼系に担がれた知事は福祉に使い過ぎた面もあったかも知れないが、今から思えば時代の先端を行っていただけの話である。やはり、「干される」ことが一番堪える、そして、それをよく知っている石井氏の発言だけに呆れる。
但し、そのニュースの映像を観た印象は「隠し撮り」の映像のようであった。本性丸見え>テレビ朝日
で一方、国会は?と見ると、一部の席が空っぽ・・・・コレもよく見慣れた風景ではあるが。
まだ、「政権交代」から一年も経たないのに既に「民主党は与党ズレ」「自民党は野党ズレ」状態である。
公明党の方が余程大人ではないか!共産党は昔から滅多に欠席しなかったけど。
『民主党の諸君へ』
長崎県知事選・町田市長選に連敗して内部抗争を始めた民主党の諸君、チョッとイイ話を教えてあげるから、落ち着きなさいな!
まず、自公が支援した候補は長く(三期十二年)長崎県に君臨した金子前知事の「副知事」であったこと、逆に与党が推薦した候補は「前農水省改革推進室長」と言う無名の前官僚である。(過去官僚なら兎も角、前官僚とか普通出すかね?)
その上、変な元参院議員まで飛び込んできたのである、この候補はアチコチ飛び移る特技を持った非常に怪しい存在だが、無党派層の票を取り込んでしまったことは間違いなかろう。
さて、金子前知事の過去二回の選挙結果と今回の中村氏の選挙結果を見てみよう
2002年
有権者数:1.192.721人、投票率:49.79%(投票者数593.933人) 金子前知事の得票468.099票、得票率78.81%
2006年
有権者数:1.194.755人、投票率:52.27%(投票者数624.460人) 金子前知事の得票398.692票、得票率63.84%
2010年
有権者数:1.163.589人、投票率:60.08%(投票者数699.084人) 中村法道氏の得票316.603票、得票率45.29%
これと2009年総選挙長崎県小選挙区1区〜4区の合計を計算してみた結果
有権者数:1.159.621人、投票率:71.34%(投票者数827.274人) 各区自民党候補者の得票合計364.247人得票率44.03%
2009年総選挙での長崎県の小選挙区自民党候補への投票総数を全候補者への得票総数で割った得票率と今回の県知事選挙の結果を比べてみれば、
確かに今回の方が少し高くなっているが、前述の通り、前副知事と無名の前官僚でこの差なら
「民主党の支持率が落ちて、自公の支持率が上がった、大変だ!」と大騒ぎする程の結果ではなかったんだよ。
だから、民主党の諸君は党内をガタガタさせないで、政権与党として堂々と振る舞って欲しい!
尚、本文中の数字は既に発表されている数字から小生が計算したものが含まれているので多少の誤差はあるかも知れないことを申し添えておく。