ほらぁ!「パナソニック、国内採用4割減 11年度290人に(as

 と謳っておいて「ホラー」の話を書くつもりではないw(今日はマジメにタイトル通りの内容)
先日(2010-03-22)の「労働者派遣法」改正に部分的に賛成」の中で
>「ワタミ会長」渡邉美樹氏と言う方が登場され、「労働者派遣法改正」に反対し、二言目には「企業が外国に逃げてしまう」と脅しの様な言葉を吐かれいて不愉快に思った。

と、書かせてもらった。

 で、大企業とマスコミの本質が見えたのが
http://www.asahi.com/business/update/0324/OSK201003240131.html
パナソニック、国内採用4割減 11年度290人に(asahi.com)」の記事だ。

そのまま引用させて頂く 
パナソニックは24日、2011年度の採用計画を発表した。採用は1390人で前年度比11.2%増やすものの、79.1%を海外で採用するため、国内の新卒は同42%減の290人に絞る。オイルショックに見舞われた1976年度以来35年ぶりに300人を下回った。新興国など海外市場での成長を重視する企業方針に合わせ、海外の人員を充実させる。(上栗崇)
> 海外での採用予定は前年度比46.7%増の1100人となる。パナソニックが国内と海外の採用計画を分けて公表し始めた2004年度以降、海外比率は60%前後で推移しており、11年度から急激に海外シフトを進める姿勢が鮮明になった。
> パナソニックはブラジル、中国などのいわゆる「BRICs(ブリックス)」や、近年成長が著しいメキシコ、インドネシアなどの新興国市場攻略を最大の成長エンジンと位置づけており、各国の市場開拓を担う人材を強化する。

とasahi.comは何のコメントも付けず、普通に書きっぱなしているが、この春には第二ロストゼネレーションが生まれるのだ。
既に殆どの高校も大学も卒業式を終えただろうが、進路の決まらないまま卒業した若者が大勢生まれたことだろう。

 「労働者派遣法」を改正するしないに拘わらず、「新興国など海外市場での成長を重視する企業方針に合わせ」て、既に「国内の新卒採用を減らし海外の人員を増やすこと」は既成事実として存在していたのである。

 当然「法人税率を下げる」などと鳩山総理が企業に気を遣っても、「美味しいところだけ」つまみ食いして、企業にとって「必要」と判断すれば海外に展開していくものなのである。

 だからと言って、それが「悪い」と言うつもりはない、私企業としては「当然」の判断であると思う。
ボランティア団体ではないのだから、いやボランティア活動も自分の全てを犠牲にして奉仕をする訳ではないのが普通だ。
 まぁ、その辺り(ボランティア活動の在り方)を誤解されてる向きもあろうが、その話はまた何れ・・・・コレばっかしやw

 で、話を元に戻して
私企業は自己保存の為、と言う表現が悪ければ、自己発展・社員・株主の為、に存在しているのだから自らにとってマイナスな選択よりプラスになる選択をするのは当然である。(例え、その結果、その企業の基礎であった国が滅ぼうともw)

 であるならば『「労働者派遣法」を改正したり、「法人税率」がこのままであれば、企業は海外に出て行き、日本が空洞化してしまう。』
などと「キレイ事言ってんじゃあネェ!」である。

 この寒空の下、日本国憲法によって保障されている筈の最低限の「衣食住」が無い人達がたくさんおられることだろう。
そして、この春生まれる第二ロストゼネレーションが何時か来た道を歩くのではないかと危惧するが、そんなことにならないことを祈る。
私も昔、遙か遠い昔に、極貧生活は経験したし、無職住所不定とか、野宿とかも経験した、近い将来また同じことを体験しそうな気配もあるだけに人ごとではないのだw


 本日のオマケ
今、「中央公論」の「日本政治再生を巡る権力闘争の謎」(カレル・ヴァン・ウォルフレン)がホットらしい
「日々坦々」
http://etc8.blog83.fc2.com/blog-date-20100325.html
「永田町異聞」
http://ameblo.jp/aratakyo/entry-10489860569.html