やっと解決か?『JR不採用問題』

 『トンネルの先に:JR不採用23年/中 1047人の苦難』(毎日jp:毎日新聞 2010年5月4日 東京朝刊)
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100504ddm041040078000c.html

JRと組合側双方が難色を示していたが、解決への歩み寄りはなされていた。
 『JR:「雇用は困難」不採用国労組合員』(毎日jp:毎日新聞 2010年4月5日 19時10分(最終更新 4月5日 19時36分))
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20100406k0000m020026000c.html
 『JR不採用:和解金1人2200万円 政府が4党に提示』(毎日jp:毎日新聞 2010年4月9日 0時01分(最終更新 4月9日 0時12分))
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20100409k0000m040098000c.html
 『JR不採用問題:政府が雇用要請、組合側了承 解決へ』(毎日jp:毎日新聞 2010年4月9日 12時57分(最終更新 4月9日 14時14分))
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100504ddm041040078000c.html

 昔からJRの国労組合員不採用問題は気になっていた問題の1つだった。
国鉄分割民営化に際して気になる問題が2つあり、そのもう1つは分割の仕方である。これについては後述する。

 まず、国労組合員不採用問題
国鉄時代に先鋭的な組合活動をしていた「動労」側が早くから妥協の姿勢を示してきたこと、「組合」の力を弱めることを目的にJR各社は「国労」の労働者を採用に際し差別。
それが、この『JR不採用問題』の全てだった。
23年の無駄な歳月は取り戻せないが、それでも解決することは良いことだ。

 (YOMIURI ONLINE)と(asahi.com)では何故か見つからなかった。私の探し方が悪かったのかも知れないがw
コレも政権交代の効果だと私は思うのだが、やはり支持率の上昇には繋がらないのだろう。


 さて、もう一つの問題、分割の仕方だ。
国鉄JR北海道JR東日本JR東海JR西日本・JR四国・JR九州・JR貨物の7つに分割された。
JR北海道JR九州・JR四国・JR貨物は独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構国鉄清算事業本部が全株式を保有したままである。
完全民営化されたJR東日本JR東海JR西日本の中で、JR東日本は関東圏と東海圏と2つのドル箱を、JR東海東海道新幹線と言うドル箱を持っているが、
JR西日本のドル箱は関西圏だけ、その関西圏の規模は関東圏に及ばない。その上、私鉄との競合が激ししい。

 私が何を言おうとしているのかお判りだろうか?
完全民営化された3社のうち、JR東海JR東日本も大きなドル箱を持っている、従って不採算路線を維持する体力があるが、
JR西日本にはドル箱は関西圏しかなく、中国・北陸の不採算路線を維持する程ではない。
しかし、国(政治)の意向で勝手に不採算路線を廃止することも出来ず、唯一のドル箱である関西圏で私鉄との厳しい戦いを勝ち抜いて行かなければならない。
当然経済性が優先され、結果として安全が疎かになり、事故へと繋がって行くのだ。

 故に、この問題を国が考慮しない限り、JR西日本の事故を起こす体質は変えられないだろうと言うことだ。
勿論、JR西日本の経営が「親方日の丸」体質であったことを否定するものではない。
その辺りにJALの結果と似てはいないだろうか?
親方日の丸体質と政治からの干渉・・・
JR西日本が何時かJALの二の舞となるのではないだろうかと私は危惧している。